Scribble at 2026-01-05 10:17:12 Last modified: 2026-01-05 10:22:06

添付画像

イーロン・マスクが2025年に実現すると約束した(が実現しなかった)こと一覧

僕が、一般人はもちろんだが、物書きやジャーナリストのブログ記事を殆ど無視して読まない理由は、上のような記事が典型的な実例になってると思うんだよね。この記事は、イーロン・マスクが2025年に達成するとブチ上げたホラ話の棚卸しをやっている・・・んじゃなくて、その棚卸しをやっていた Mashable というメディアの記事をネタにブログ記事を書いている、かつては世界で最も有名なブログと言われた BoingBoing のコタツ記事(だろ? こんなもん)から、さらに内容を薄めて翻案しただけの記事だ。はっきり言って、記事で展開されているアイデアさえあれば、あとは Gemini に調べさせた方がマシなブログ記事を書いてくれるであろう。事実、以下のとおりとなる。

==========

2026年を迎え、私たちはテスラの歴史において最も野心的な、そして最も「乖離」の大きかった1年を振り返ることになりました。CEOのイーロン・マスク氏は、2025年をテスラが「単なる自動車メーカーからAIとロボティクスの巨人に変貌する年」と位置づけていましたが、現実は彼の言葉通りには進みませんでした。本記事では、2025年に達成されるはずだった「公約」と、その背後にある客観的な事実を分析します。

1. 「20%の成長」という幻想と販売台数の減少

2024年末、マスク氏は2025年の販売成長率を20〜30%と予測しました。しかし、蓋を開けてみれば、2025年の年間納車台数は約164万台 (Tesla delivery numbers) にとどまり、前年比で約9%の減少となりました。市場の現実: 中国のBYD (BYD Auto) が年間226万台を販売し、テスラを抜いて世界最大のEVメーカーの座を確固たるものにしました。分析: マスク氏はEV需要の減速を一時的なものと過小評価していましたが、既存モデルの陳腐化と価格競争の激化という構造的リスク (Market risk) を見誤ったといえます。

2. 「監視なしFSD」とロボタクシーの遅延

2025年の最大の焦点は、ドライバーの監視を必要としない「完全自動運転」の実現でした。公約: 「2025年末までに、アメリカの主要都市で寝ながら移動できるレベルの自動運転を提供する」現実: 2026年現在も、テスラのシステムは依然として「監視付き(Supervised)」のままであり、SAEレベル2 (SAE J3014) に分類されています。テキサス州など一部で開始されたロボタクシー (Robotaxi) サービスも、安全監視員が同乗する限定的な試験運用に留まっています。論理的欠陥: マスク氏は「走行データが蓄積されれば解決する」と主張し続けてきましたが、法規制 (Regulation) やエッジケース(特殊な走行環境)への対応という物理的・社会的ハードルを著しく軽視していたと言わざるを得ません。

3. オプティマスと工場の自動化

工場で働く数千台の人型ロボット「オプティマス」 (Tesla Optimus) も、2025年中の本格配備は実現しませんでした。予測: 「2025年には数千台のロボットが実際に工場で付加価値を生んでいる」現状: 工場内でのデモンストレーションは進んだものの、実用的な労働力としての配備は確認されていません。テスラは現在、本格的な量産目標を2026年以降に再設定しています。

4. 株価を支えた「AI企業」へのナラティブ・ピボット

興味深いのは、主要な予測が外れたにもかかわらず、テスラの時価総額 (Market capitalization) が一定の水準を維持したことです。これは、マスク氏が「テスラはもはや自動車会社ではなく、AIとエネルギーの会社である」という新たなナラティブ (Narrative) を強力に打ち出した結果です。PER(株価収益率) (Price–earnings ratio) が300倍を超えるという、実体経済の収益性から乖離した評価は、将来の「AGI(汎用人工知能)」 (Artificial General Intelligence) への期待という、極めて不確実な根拠に支えられています。

総評:イーロン・タイムの限界

2025年の未達成事項を分析すると、共通して**「物理的な製造と規制の壁」**を、デジタルなソフトウェアの進化と同じ速度で突破できると過信している傾向が見て取れます。マスク氏はよく「一歩下がって客観的に見れば、私たちは進歩している」と弁明しますが、投資家や消費者が直視すべき事実は、彼が提示するタイムラインの妥当性 (Validity) が年々低下しているという点です。2026年こそ、これらの「負債」となった公約が果たされるのか、それとも新たな予言で上書きされるのか、私たちは厳しい目で注視する必要があります。

=================

もちろん、Gemini が Mashable などの記事を RAG で追加学習している可能性はあるから、AI が単独でなにごとかを成し遂げたと考えるのは錯覚だろう。しかし、少なくとも東アジアの物書きや学者の書くものを、とりわけ翻案や翻訳にすぎないのであればなおさら、Gemini が既に軽く凌駕していることは事実だ。なので、僕は AI が普及するよりも前から、そもそもブログという publication スタイルが何であるか、言論がなんであるかを分かっていない日本人のブログなんて読んでないけど、その傾向は AI の普及で更に強まると思う。もちろん、日本人の書いているものを全て無視しているわけでもないし、そんな必要もないわけだが、上のような翻案でしかネタを提供できない人物のブログ記事はもういいだろうと思う。これから日本の大学へ進もうとする日本の高校生諸君にも、もう日本人の書いてる技術や哲学の文章なんて無視して、さっさと AI を使って英語やフランス語やドイツ語や中国語のブログ記事を読むことを勧める。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


共有ボタンは廃止しました。