Scribble at 2025-10-30 09:20:01 Last modified: 2025-10-30 09:25:15
話題として見かけるたびに、使ってみようかなぁと思わなくもないので、ひとまずブックマーク代わりにここでご紹介しておこう。実は、こういう興味深いサービスやサイトを見つけたら、ここで記事にして、後で Google の "site:markupdancing.net" とか "site:philsci.info" というサイト内検索のオプションで探したりしている。もっとも、Google のロボットが当サイトの落書きを全てインデックスしているとは限らないので、正確かつ確実にやるなら、ローカルのデータを使うべきなのだろう。それを LLM の RAG によってローカルへ展開しておけば、自分だけの AI 執事みたいなものができあがる。いや、そんな話をしているのではなかった。
情報セキュリティの CIA triad で "confidentiality"(機密性)に該当するサービスというのは、それこそ AWS の VPC なども含めてのことだが、色々と丁寧に調べて導入してみようかと思うのだけれど、やはり20年間の経験から言って、「それをやってどうだというのか」という疑問が拭えない。果たしてわれわれのような水準のエンジニアがコストやスキルや時間をかけてまで、愚かなクライアントや利用者のためにやってやるほどのことなんだろうかと思わざるを得ないんだよね。しょせん、これは仕事なりビジネスとしてやることなので、見返りは絶対に必要だ。収益としても、俺の給料においても。だが、俺の給料はともかく(いや、本当はともかくどころではないが)、15年前なら電通案件で数千万円のオーダーで受注していたような案件ですら、この手の技術に見合う報酬とか対価というのはぜんぜん得られなかったし、なんならディレクターが見積もりに計上すらしてこなかった。
僕は自分の才能や知識や経験や技術を、実際には業務で十分に(もともとは「*割すら」と書いたが、あまりにも不穏当なのでやめておく)使っていない。それに見合う給料や待遇ではないからだ。そして、われわれのような人材には投資として高待遇を与えるのが先であり、結果を出してから後で評価するというのは順番が逆である。その順番を間違えたままなので、僕も自分の才能を入社してから20年にわたって殆ど使わない。当然のことだ。そして、それで何かを無駄にしたり、才能を発揮するチャンスを失うなんてことはないのである。なぜなら、僕らのような人間にとって、名称を出して申し訳ないが P&G やパナソニックといった ナショナル・クライアント案件のシステム開発や、プライバシーマークの取得に準拠するレベルの個人情報保護マネジメントなんて、片手間にやるような些事だからだ。別に僕らの才能なんて1割も発揮しなくてもいいし、そんな欲求がある人間でもない。そして、それは別に「悪いこと」でもなんでもない。僕は天才ではないけれど、仮に天才が自らの才能を知りながら発揮せずに凡庸な人生を片田舎で送ったからといって、それを他人が責めることなどできない。というか、有能な人間に才能を発揮しろと責める人たちは、有能な者に頼って自分の求める何かをさせたいという欲望があるからこそ怒っているだけの身勝手な連中である。だが、有能な人間こそ、それを利用して何をするかしないかは、有能であるがゆえに自分で勝手に決めるのだ。