Scribble at 2025-06-27 15:26:16 Last modified: 2025-06-27 15:30:37

合理的な基準はないのだが、今月から新刊として購入する本を1冊だけとするルールを作って実行している。あくまでも「新刊」なので、古本は出社日の帰宅途中に立ち寄る店(船場センタービルの槇尾古書店か、心斎橋の BOOK OFF)で買っているのだが、そもそも5年前にリモート・ワークが就業規則に加わってからというもの、一ヶ月に4回も出社していないし、古本屋の近くを通らずに帰宅することもあるので、全く古本屋に行かない月もある。

このようなルールを運用している目的というか動機は幾つかあって、一つは7月に自宅のパソコンを買い替える予定だからだ。つまり出費を控えるためでもある。いま使っているパソコンは7月で5年めとなるのだが、そろそろ生成 AI を運用するマシンとしてはスペックが貧弱で、2年前にリリースされた Stable Diffusion 1.5 を回すのが限度だ。もちろん、クリエーティブのサイトで書いているように(ご存じない方は https://creative.markupdancing.net/ をご覧いただくといい)、ぶっちゃけ機械学習の初等的な実験環境としては Stable Diffusion 1.5 でも十分だ。そもそも、LoRA とか拡散モデルを理数系大学院の修士レベルで理解して解説してるブログ記事なんて、この国には殆ど存在しないわけで、Stable Diffusion の解説をしてるやつらの大半は、どのみちセーラームーンのレイプ画像とかを作ってる変態野郎どもなので、機械学習の実験あるいは初等レベルの勉強に利用する環境としては全く活用していないのである。なら、できる人間がやろうというわけである。ただ、いま生成 AI を動かしているマシンだとスペックの都合から、1日に生成できる画像(724 x 1,024 ピクセル)はせいぜい3,000枚程度が限度だ。電気代とか、グラフィック・カードの耐久性を考えても、それ以上の稼働は危険でもある。ということで、生産性としては限界があるので、やはりスペックの高いマシンへの買い替えが望ましい。もちろん、入れ替えというわけではなく、いま使っているマシンも(故障したわけでもないのだし)利用する。

そして新刊書籍の購入を控える理由の二つめは、これまでの実績から言って、僕が読みたいと思うような本、特に教科書や概説書などの消化に費せる時間が限られているため、何冊も購入したところで無駄になるからだ。逆に言えば、そういうペースを超えて本が増えていった30年くらいが経過したところで、やはり未読の本が相当な分量になっているのを、消化するだけでなく未読のまま売却する可能性も含めて、整理したほうがよいだろう。僕は家中に本が積み上がっている現状のような室内は、好ましい生活環境ではないと考えている。それこそ二十歳の頃に読んだ書斎のムック本で熊野純彦氏が語っていたように、一定の頻度で本棚をデトックスしたほうがいいと思う。買って新しく積み上がる本を減らさないことには、読む量よりも買う量のほうが多ければ累積していくのは当たり前である。そして、無理にデトックするために買う量を制限する、つまり是々非々で購入する基準をもっと厳しくすればよい。そして、僕の読書の仕方は、昔からどちらかと言えば古典的な著作や体系書を精読することが多い。蔵書に占める比率としては、新書や文庫本は少ないのである。だが、それゆえに単行本が多いので部屋がすぐに一杯になるというわけで、これはいつまでも続けていられない。文庫本や新書のように読み飛ばして構わないような本が少なくて精読するスタイルを変えられない(変えるべきでもないと思う)以上は、やはり新しく購入する本の数を減らさないといけない。

もちろん、以前も書いたように未読のまま体系的な本を2冊ずつ残して他は売り払うという予定にしている本も続々と減らしていくのだが、同じ落書きで述べたように、そういうことをしても残る本は多い。しかも体系書が多く残るので、そういう本は消化するのに時間がかかる。たとえば、憲法学の体系書なんてプロパーであればなおさら細かい箇所で叙述されてない内容の脈絡を知っているのだから、1年がかりで読んでも消化するに足りないとすら言えるだろう。そのあたりは、プロパーでない以上は浅薄な読み方になるとはいえ、素人が各分野の体系書を少なくとも2冊ずつは読むのだから、素養としては十分だろうと思う。たとえば、きみら科学哲学のプロパーであろうと、生化学の体系書(キャンベル&ファーレルやマッキーなど)を2冊も読み通している人なんてほとんどいないだろう。実際、日本には「生化学の科学哲学」を、まともな実績を立てているという意味で専攻している人なんて一人もいないと思うし、その予備として体系書を何冊も読み通している人すら殆どいないだろう(まぁ企業の institution にいる人でも複数の体系書を読んでるわけじゃないんだけど)。

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