Scribble at 2025-04-09 07:52:56 Last modified: 2025-04-09 07:53:29

トランプ政権となってから実行されている数々の施策は、予想されていたものも多々あるが、あけすけで逆に何か意図があるのではないかとか、それから手始めに強烈な要求をふっかけるブラフではないのかとか言われたりするが、実際のところトランプを中心とするメンバーのそれぞれにどういう思惑があるのか、いまいち(日本の三下ビジネスマンが多用する営業用語とは違って真面目で正確な意味での)「戦略」がはっきりしないところがある。もちろん、或る意味では「思想」と言い換えてもいい。

しばしば、トランプ政権の政策が保護主義的であり、ナショナリスティックであり、そして民主主義や DEI などに反していることを取り上げて、NRx ではないのかと考える人もいる。確かに「暗黒啓蒙」とか「加速主義」に関わるシリコン・バレーの連中、もちろんイーロン・マスクやピーター・ティールなどとも付き合いがあるわけだから、その手のテクノロジー信仰と結びつくシニシズムなり厭世主義なり刹那主義の結果だと考えてもいいのだろう。

日本のお上品な科学哲学コミュニティの諸兄においては、ベルの不等式や進化論についてお喋りしていれば大学にい続けられるわけなので、こういう話題はせいぜい何かの懇親会で口を滑らせるていどなのだろうとは思う。恐らく、日本の物書きで最も近いか話題として取り上げそうな人物としては、自称広末涼子ならぬ自称科学哲学者の廣井良典氏あたりが考えられるが、彼であっても広告代理店的な腐臭の漂ってくる 「いのち」や「こころ」などにかかわるお上品な行政の話しかしないであろう。

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