Scribble at 2025-01-30 18:45:10 Last modified: 2025-01-31 18:27:09

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あとがきたちよみ 『測りすぎの時代の学習評価論』

こういうのって、確かみすず書房かどこかから測り過ぎとかタイラントがどうとかいう本が出ていた記憶があるので、その影響で出てるんだろうけど、はっきり言って非常に不愉快な出版動向というか出版スタンスだと思うんだよね。

日本なんて、測り過ぎどころか測ることの重要性を認識すらしてないじゃないか。だから、半世紀以上も「ものづくり精神」なんて言いながら、ありとあらゆる製造業でインチキ測定が行政機関に提出されたり、ISO の指標に合致してもいない製造工程をインチキ内部監査で認証されていたわけだよ。よく、馬鹿なネトウヨが日本人は手先が器用で職人気質がどうのとか、大昔からの(たまたま貴族の調度品だから生存バイアス的に保存されてきただけにすぎない)嗜好品を並べて馬鹿な文化論を語ったりするわけだけど、僕が見ている限りは、たいていの日本人なんて不器用だし雑だし、ものごとを正確かつ厳正に作ったり測ったり評価するなんてことに大して価値を置いていない。今年の大河ドラマは、なんだか毎回のように自己啓発やマーケティング思考の問題解決術の訓示話みたいなものが出てきてウンザリさせられたりするのだが(それを隠すために、NHK が風俗産業を描く快挙などと別の話題でマスコミに騒がせているようだが)、あんなものは希少だからこそ記録にも歴史にも記憶にも残るのである。

つまり、海外でエビデンスやら数量化やらを見直す動向があるからといって、それをそもそもやってもいないし価値を置いてもいない風俗国家で、何を反省したり反論する必要があるのか。

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