Scribble at 2025-01-16 13:17:24 Last modified: 2025-01-16 13:21:08
これは電通や博報堂のような巨大広告代理店の人たちでも正確に理解してるのかどうか分からないし、わざと考えようともしていないフシがあるのだけれど、広告は「情報」ではないんだよね。つまり、広告が全くなくても僕らは何の問題もなく生活できるし生きていけるし、それどころか広告がこの宇宙に存在しなくたって善良な人間として生きていける。つまり、広告は人が生きるための必須のツールでもないし、いわんや人が正しく善く生きていくための条件ではない。ここを踏み外して、なにか人の生活や社会にとって広告が必須のものであるか、それどころか「必要悪」だと開き直って見せるなんてのは、まったくもって保守の人間からすればゴロツキの発想なのである。クリエーティブや通信に関わっているていどのことでロンダリングなんてできやしない。少しは身の程を知るほうがいいと思う。
したがって、ウェブのビジネス・メソッドについても、二言目には収益モデルとして広告に頼る事業者が大半を占めているわけだけど、それはつまりバカや凡人は広告に手を出すというあたりまえのことでしかない。それとは違うモデルにチャレンジするからこそベンチャーでありイノベーションであるわけで、収益モデルが他社の広告配信プラットフォームに依存しているなら、自社のアプリケーションにどれほどの効用があろうと、そんなものはイノベーションでもなければクリエーティブでもなんでもなく、他人の時間や労力を浪費させるガラクタでしかない。それらがなんであれ、しょせんは広告を見せるための道具にすぎないからだ。