Scribble at 2025-01-03 09:25:20 Last modified: unmodified
たまに Stable Diffusion 1.5 のスタイルを自作している。会社で研修用の教材として資料の挿絵や背景画像として生成 AI を使い始めて2年くらいになるのだが、たまに遊びで landscape photography / illustration を生成していたりするので、画風や写真のテイストなどを特定の時代とかアーティストに似せたりする LoRA (low-rank adaptation) と呼ばれるモデルをスタイルとして追加して画像を補正するためだ。これは思ったよりも簡単にできて、トレーニングの素材となるイラストや写真を、たとえば国立国会図書館のデジタルアーカイブのように著作権法上の問題がないソースから30枚ほど集めてきて、それらを 512x512 ピクセルの PNG 画像にトリミングしたりリサイズしてから、LoRA を作成するために公開されているスクリプトを使ってトレーニングすると、だいたい20分もあれば LoRA のファイルができあがる。これを Stable Diffusion のフロントエンドでプロンプトの一部として適用すれば効果が出る。
・・・と、ここまで書いてきて朝食に呼ばれたから中断していたのだが、はて何を書こうとしていたのだったか。LoRA の作成という話は導入にすぎず、本当は何か別の話題を展開するためのきっかけとして書いていたのだが、ご飯を食べて連れ合いと会話しているあいだに忘れてしまった。たぶんどうでもいいことだったのだろう。なぜなら、(1) どうでもよくないなら覚えている筈だし、(2) 忘れずに書いておくべきことなら手元のメモ帳にメモしていることが多いからだ。覚えてもいないしメモも残していないということは、何か書いておきたいことが「動機や志向性の核」みたいな脳神経のパルスとしてグルグルと脳内で伝達され続けていたのだろうけど、些事なら食事や会話に埋没してしまう。もとより、食事や会話のあいだも「それ」を覚えていて食べたり話の受け答えがぞんざいになってはいけないからだ。
なので、こういう忘却は別になんとも思わない。消えるべくして消えるような思いつきや記憶にこだわるような「アーカイブ病」みたいなものは、実は仕事においても生産性を下げる一因だ。