Scribble at 2024-10-04 08:27:24 Last modified: 2024-10-05 07:57:05
弊社の問い合わせフォームからメッセージを受けると、原則として Google Chat の Webhook 受信機能を利用して経営会議メンバーへメッセージを通知している。だが、その前に幾つかの条件で三つの取り扱いに分別している。
・メッセージそのものを破棄して "HTTP/1.1 503 Service Unavailable" エラーを返す。
・テキスト・ファイルとして保存するが、経営会議メンバーには通知しない。
・Google Chat の Webhook で経営会議メンバーへ通知する。
実際には、二つ目と三つ目の中間に「情報システム部(僕)にだけメールで通知する」という分別もあるが、どのみち僕は見ていないのであまり大きな意味はない。僕にしたって、分別後の経営会議メンバーが読むべき「まともなメッセージ」にしか興味がないからだ。その条件に満たないメッセージなど、いくら中小零細でも会社の部長が見る暇などあるものか。
で、上のメッセージは、馬鹿が送ってきてるから敢えてメッセージの全体を晒している。氏名、ドメイン、電話番号の一部は、いちおう企業で Chief Privacy Officer を拝命している立場でもあるから、武士の情けということで隠しておいてやるが、社名はそのまま出しておこう。要するに海外から適当にバラ撒かれた「メール・マーケティング」と称するスパムだ。こういうものは、もちろんエラーを返すような不正送信ではないが、われわれ経営会議のメンバーが眺める必要など1秒たりともないので、Google Chat に投稿されたのを見つけたら、僕がメッセージを削除している。ただ、削除だけすると Google Chat には削除したという履歴が表示されるので、後から見た人が不安を感じるかもしれないので、いちおう削除した理由は書いている。
上記の他にも、先日は、また亡くなった人物に宛てて、ウェブ制作を名乗る馬鹿が仕事をくれというメッセージを投げてきたので、そこのドメインはブラック・リストに追加した。ちなみに、office-one-scene.com というドメインで、個人事業主らしい。このところ、特に東京のウェブ制作会社や個人事業主が「仕事くれ」という主旨のメッセージを毎日のように送ってくる。もちろん、主婦や失業者や専門学校生を相手に「あなたも今日からウェブデザイナー」みたいなサムライ商法の詐欺が横行しているため、そういうのに引っかかった連中が仕事を取るために出鱈目な「メール・マーケティング」のサービスを利用しているのだろう。そもそも企業ですら、デザイナーが経営している会社なんて営業やマーケティングのノウハウや経験なんて殆どない連中なので、そういうサービスの使っている名簿の多くが品質の悪い出鱈目に集めたようなデータベースであることを分かっていないし、たぶん気にしてもいないのであろう。ともあれ、そんな連中に手を差し伸べる意味も義理も必要もないので、こっちはゴミは掃き出すだけである。
弊社ですら広告代理店の仕事なんて殆どなくなってきてるわけで、都内の大半の制作会社が事業継続なんてできるわけがないんだよ。そもそもウェブ・コンテンツの制作という仕事自体がなくなりつつあるんだから。ワープロの入力代行ほどには急速に進んでいないけれど、いまや無料でウェブ・ページをキレイに作れるサービスはいくらでもあるし、更にはレイアウトや文言まで生成 AI で作れるとあっては、デジハリでツールの使い方や業界用語を何程か覚えたり、元電通や元博報堂の業界人たちの武勇伝みたいな御託を聞いたていどの凡庸な若造が生成 AI を超える仕事なんてやれるわけがないのである。たぶん、あと数年もすればウェブ・サーバやデータベース・サーバのセットアップも生成 AI でそれなりに実行できるであろうから、いまでも生成されたデータの品質チェックに手間はかかるわけだが、それさえやれば実務の大半は生成 AI がやってしまうので、サーバのエンジニアも多くが職を失う。また、富士通や IBM などでお馴染みの炎上案件に付き合っている5次請けとかのコーダも、その多くが Java の部品作りという「内職さん」であるから、これも生成 AI に置き換わる。つまり、凡庸な人々の携わる業務は既に置き換えが始まっていて、ウェブ・コンテンツの制作業なんて人材採用という点でも仕事の発注量から言っても、急激に低下・縮小しているのだ。また、単価もどんどん下がっており、はっきり言えばクラウド・ワーカーに投げるのですら勿体ないというレベルに至りつつあるため、もうウェブ制作なんて殆ど会社組織で受託するような利益が出ない、つまり法人として登記したうえで仕事として取り組むような作業ではなくなりつつあるのだ。
ということで、これから「デザイナー」とか「エンジニア」とかを目指そうという若者(でなくてもいいが)には、別の職業を目指すことをお勧めするね。ウェブサイトを作りたいのであれば、もうこれから学ぶなら趣味に留めておくほうがいい。