Scribble at 2024-09-09 09:53:09 Last modified: 2024-09-09 09:59:21

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もちろんカーツワイルはこの本でイケイケさを加速しており、そうした論ということで彼の新刊は読んでおく価値はあるのだろう。

レイ・カーツワイルの『シンギュラリティは近い』の続編の邦訳『シンギュラリティはより近く』が早くも出る

ねーよ。ガチで科学哲学者として言うけど、もはや批判するために敢えて読む必要すらないね。

この手の話を見かけると、僕はいつも上に掲載した cartoon を思い出す。これは、もともと Gawker というオンライン・メディアに掲載されていたのだが、そのサイトは既に無くなっている(カーツワイルに匹敵するくらいの特異点信奉者であるピーター・ティールが Gawker の運営会社を訴える弁護士費用を原告に提供し、このサイトを潰すために裏で糸を引いていたと言われている)。もちろん、シンギュラリティをおちょくったことがサイトを潰された理由ではないにしても、technological singularity の達成によって期待されている不老不死だの癌の特効薬の発見だの意識のアップロードだのを、"technological cargo cult" だと断定している当サイトも気をつけないといけないね!

でも、こういう連中はどうでもいいが、もともと "technological singularity" という表現を coin したヴァーナー・ヴィンジの論説は訳出して公開できるならやってみたいと思うし、特異点ファンのあいだでは有名なトーク・セッションである、Eliezer Yudkowsky と Massimo Pigliucci の討論もご紹介できればいいなとは思う。彼らは、少なくとも不老不死とか意識のアップロードといったラノベみたいな妄想には囚われていないはずだ。

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