Scribble at 2023-09-17 01:04:07 Last modified: unmodified

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あとがきたちよみ 『アメリカ哲学入門』

一つこういう業績が出てきたのは歓迎すべきことなのだろう。そして、こういうアプローチの本をごくふつうの「アメリカの哲学の入門書」として出していることにも好意的な評価を与えていいと思う。

もちろん、哲学というものは PC のためにやるわけでもなければ、政治的な不偏不党を証明することが哲学ではないわけだし、ましてや「いい人」ぶって頭の弱そうなお花畑少女や文学青年に囲まれたいがためにやる学問でもあるまい。よって、いつまでも「黒人」とか「ネイティブ・アメリカン」とか「女性」とか、哲学という業界の中でアファーマティゔ・アクションをやるのは、それこそ哲学の概念なり理念についての自己否定になるわけであって、こういう著作物が結果として過去の歴史的な価値をもつにとどまることになるような状況を目指すことこそ、本来の目的であろう。差別される存在を固定することで「食っていける連中」を維持するのは、それこそ55年体制の社会党みたいなものであり、サポートするべき人々にとって本当に役に立つことなく、くだらない政治ゲームを何年か続けて、そいつら「善意」の活動家どもを食わせてやるだけの結果にしかなるまい。

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