Scribble at 2023-05-26 21:24:42 Last modified: 2023-05-26 21:28:25

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Feedly launches strikebreaking as a service

RSS リーダーを Feedly から Mozilla Thunderbird に替えようか検討している。Feedly はユーザの登録している RSS フィードや閲覧しているブログ記事の傾向などを解析するだけでなく、どのユーザがどういう傾向のサイトを購読したり閲覧しているかを特定して、そのユーザがストライキなどの活動に関わっているかどうかを企業ユーザや公的機関にレポートするといった、どう考えてもプライバシーを侵害するような「サービス」を提供していると疑われるようになっているからだ。もちろん、企業の Chief Privacy Officer としてだけでなく、個人としても、そういうことをやりかねないと疑われるような企業にユーザとして関わるのは憚られる。いわゆるベンチャーのアーリー・アダプターとして、ベータ版の頃から使わせてもらっていて、無料のユーザとしては特別に多くのフィードを購読できる権利を持っているていどには長らく使ってきたユーザの一人であるから、これまでの情報管理について恩恵は受けていて感謝しているのは確かだが、やはり企業というものは何かしら事情があれば簡単に evil となってしまう恐れはある(まぁ、最初から evil のくせに "Don't be evil" なんてスローガンを掲げていた、Google とか言われているクズみたいな連中もいるがね)。ただ、それ以外にも Feedly はかなり使い辛いサービスになっていたのも事実だ。そもそも、遅いし。

ということで、代わりに RSS リーダーを探していると、意外にもメール・ソフトとして使われている Thunderbird が RSS リーダの機能をもっていることが分かった。僕はメール・ソフトとしては信頼していないのだが(件名のメタ情報を Unicode でしかエンコーディングしないというクズ仕様は治っているのだろうか)、RSS リーダーとして使ってみると、それなりに使える。

そうやって暫くすると、open access の論文だけを知らせる RSS フィードのグループを開いたときに、何のトレンドなのか似たようなテーマの論文が幾つか出てくることがあって、それなりに興味を惹かれる。いまだと "deep disagreement" に関する論文が同時に何本か出ているし(個人的には大して重要なテーマだとは思えないが)、あるいはジョン・ノルトンがかつて述べた帰納法についての幾つかの見解を再び取り上げる議論があったりする。こちらは昔から関心はあるのだが(もちろん、ヒュームや因果関係の研究をしていて帰納法に関心がないなんて人はいまい)、これもまた膨大な文献があって圧倒されてしまう。実際、日本で帰納法や因果関係を独立に扱った単著は、一ノ瀬さんの「三部作」を除けば数えるほどしかない・・・と言うと、地球上に存在する書物の数に迫る分量でも「数えられる」と反論する、空気を読まない科学哲学者はいると思うので、「何百も出版されてはいない」と言っておこう。あるいは、元の表現を「指で数えるほどしかない」と言ってみても、中国人全員に数えさせるとか言う奴がいるかもしれないし、"alien philosophy" を提唱するような人なら、指が5億本ある異星人がいるかもしれないと言ったりするだろう(もちろん、バカだとは思うが論理的に矛盾してはいない)。

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