Scribble at 2023-03-27 09:26:29 Last modified: 2023-03-27 09:31:14

本論文の主な目的は、初期カルナップが実在論vs 反実在論という形而上学的テーマに対してどのような立

場に立っていたかを明らかにすることにある。とりわけ、初期カルナップ哲学の「再構築プログラム」の集大成たる『世界の論理的構築』(以下『構築』)に着目し、そこに見出される実在論的ないし反実在論的立場を解明する。

長田 怜「初期カルナップの実在論と反実在論」(東京大学学位論文、2016)

カルナップについて書かれた論説は少ないし、グッドマンを参照しながら議論している事例は国内だと更に少ないので、一読の価値があると思う。ただ、2016年ということは、既に Constructing the World が出ていたのだけれど、あの仕事が参照されていないのはどうしてだろうか。そういや、さっき PDF を外付けの SSD(アーカイブ)に転送したら上書きの警告が出た。既にダウンロードしたことがあったのだろうか。選考委員に鈴木先生(もともと神戸大)が入ってるから、その関連で紹介したことがあったのかもしれないな。

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