Scribble at 2023-03-03 10:38:41 Last modified: unmodified

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プロフィール専用のサイトで、ローマ字の表記を "Takayuki Kawamoto" から "KAWAMOTO Takayuki" に変更した。もちろん、文部科学省や文化庁によって文化的な多様性を尊重する(から、おまえら欧米人も尊重してくれ)という趣旨で、日本の人名を表記する順番にしたという方針に従うこととしたわけである。

僕は、これは相手に誤解されないようにしてあればどうでもいいと思っている。なので、従来どおり "Takayuki Kawamoto" の方が欧米人には誤解されないというなら、そのままでもいいわけである。たとえば、どこかの国で、仮に「ミドルネーム、姓、名」という順番で表記する国があったとしよう。でも、当事者が何も説明しなかったら、どれが family name なのか分からないわけである。いや、そもそも family name なるものがない民族があってもいいわけで、それこそが多様性というものであろう。でも、family name がないと自ら説明しなければ、相手は何らかの文化人類学をやらざるを得なくなり、相手が人は誰であれ family name をもつと想定しているなら、誤解が解けるまで何年もかかるかもしれない。そういうことを自ら避けたいと思うなら、family name なるものがあると知った人が「いや、わたしの国や民族には family name がないのです」という他になかろう。そして、自らいちいち説明するのを省けるようにするには、ローマ字で名前を表記している大多数の国や民族の習慣に合わせるのが、コミュニケーションというものであろう。名前を書き表すこともコミュニケーションの一部であるからには、いくら日本人が「姓・名」の順番で名前を書くと言ったところで、それは日本語で書く時だけの話だろうと言われたら終わりではないのか。

そういうわけで、姓・名の順番にするとは言っても、結局のところそれが「姓・名」の順番であるかどうかを他人に分かってもらうには、多様性の何のとお題目を並べているだけではコミュニケーションとして不十分である。したがって、或る文字列が姓であることを、並びとは関係なく理解してもらうための徴表として、姓は majuscule にすることとした。これから、既存のコンテンツについても遡って適用する予定だ。

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