Scribble at 2022-07-21 16:13:21 Last modified: 2022-07-21 16:13:48

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「なぜうまく同定できないのか」「どういうプロセスで同定ができるようになるのか」を真剣に考えたのが本書。

須黒達巳『図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか 生きものの”同定“でつまずく理由を考えてみる』(ペレ出版、2021)

もちろん、視覚生理学や認知科学を使わずに議論されても大して学術的な興味は起きない(そういう意味では、大半の科学者や科学哲学者が書いてる「アナロジー」や「アブダクション」にかかわる論文も似たようなガラクタ揃いだ)が、着想としては興味深いし単純に面白い本だと思う。日本で哲学に限らず何事であれ通俗本の著者や編集者が、このていどのアイデアも参考にして少しは・・・とは言っても数年は調べたり考える必要があると思うが・・・自分たちのイラストや図表を著書にさしはさむ参考にでもすればいいのにと願わずにはいられない。もっとも、そういう堅実なことをせずに素人向けのパフォーマンスを繰り返したり大風呂敷を広げたがるのが凡人の性癖というべきものなのだが。

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