Scribble at 2022-06-07 10:52:35 Last modified: 2022-06-07 11:04:20

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思考実験: 世界と哲学をつなぐ75問 (ちくま新書)

当サイトでは「世界の学界規模どころか国内の学界規模で評価されるような実績もない、マーケティングとパフォーマンスだけのクズども」などと侮蔑するのは止めると宣言したが、話題にするのをやめると言った覚えはないので、いちおう彼ら通俗物書きについては必要があれば取り上げる。

さて、上記の本はアマゾンでも印刷物としては品切れとなっていて、10年近くも重版(増刷)されていない。電子書籍だけで売れていたらいいという割り切りが出版社にあるのかもしれない。なんにせよ、これから増刷される見込みは、たぶんゼロだろうと思う。

そして、僕がかような思考実験の大多数を馬鹿げた論点先取の山だと批評していることとは関係なしに、こうした思考実験とかアナロジーとかの本は、とにかく「わかりやすい」からなのか素人受けは良くて、アマゾンでもすべてが高評価であるにもかかわらず、そのあと印刷物としては殆ど売れずに、上記の本と似たような末路をたどる。単行本なら初版の数千部を売り切ったら投資に見合った成果はあったと片づけられるが(そして増刷しなくても、出版社に本を出して啓発し続ける社会的責任なんてない)、新書や文庫の場合は一定の売り上げが見込めるなら増刷はありえるけれど、上記のような本は新書の中でも大学で採用する副読本となりうるレベルではないだろうから、書店に並べ続ける必要もないのだろう。結局、この手の通俗本というのは読み捨てられることだけに意味があり、はっきり言えば社会的なインパクトはアダルト・ビデオと殆ど同じである。それが「悪い」と必ずしも言いたいわけではないが、しかし他方で、所詮はそんなものだというのも事実である。

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