Scribble at 2022-05-17 12:04:02 Last modified: unmodified

The Julia community is full of capable and talented people who are generous with their time, work, and expertise. But systemic problems like this can rarely be solved from the bottom up, and my sense is that the project leadership does not agree that there is a serious correctness problem. They accept the existence of individual isolated issues, but not the pattern that those issues imply.

Why I no longer recommend Julia

さて。日本で煽るだけ煽っててコアの開発になんも寄与してない人たちは、どうするんだろうね。しれっと別の言語に話を替えてゆくのだろうか。Twitter で東北大の某数学者が盛大に煽ったせいか、既に Julia を使った統計や数値解析の本まで出てるわけだけど、これはいかにも困った話だ。僕は、昔から特定のプログラミング言語を仮定した数学の本というのは、とりわけ C や Java のように国家試験でも出題されるくらいにメジャーで枯れた言語ならともかく、流行というだけで解説に使うのはあまり好きではない。よって、これは Julia だけの話にとどまらないわけだが、もちろん上記の記事は東アジアの辺境地帯でこそこそと他人の実績を利用するだけの連中の話などしていない。

記事の筆者が特に深刻だと思っている correctness bugs は、かなり特殊な条件で計算したり処理した場合にしか問題に気付かないということが多く、見つけるのは非常に難しい。関数の組み合わせで起きることもあるため、個々のビルト・イン関数に対して brute force 攻撃を加え続けたところで見つかるとは限らないので、こんなバグ潰しを自動処理で実行するのは計算資源の無駄である。

そして、この記事を取り上げている Hacker News のスレッドでも語られているように、本当の問題はバグではなくて、言語の開発コミュニティや ecosystem に問題があるということだ。そして、もちろん処理系の開発にかかわっていない「ユーザ」にすぎない日本人の多くには分からない話というわけである。

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