Scribble at 2021-12-22 17:59:27 Last modified: 2021-12-24 13:21:37
伊藤氏が新訳を手掛けたポアンカレの『科学と仮説』の宣伝文句として、意外にも岩波書店が「科学哲学」という言葉を、この時代の著作物にも使うようになった。ブルジョア的なアメリカの論理実証主義などへ反感があった出版社として知られているため、論理実証主義の前史にあたるような時代の著作にも「科学哲学」という(或る意味では正しいが、或る意味ではアナクロな)言葉を使うようになったことは、一つの契機と言ってもよいのだろう。これをきっかけに、日本でしか通用しない「科学論」などというクズみたいな言い回しの言葉が消えて無くなることを期待したい。
もちろん半分はからかって書いているわけだが、しかし半分は der Zeitgeist を伺う代表的なメディアの一つと見做しているわけなので、軽視しているわけでもない。