Scribble at 2021-12-15 17:36:31 Last modified: 2021-12-15 17:43:35
ここ5年ほどのあいだに続々と出版されている、哲学を「武器」だの「サバイバル」だのと、人殺しもできないくせにマッチョな言葉で彩るすっとこどっこいな軟弱少年たちによる本というのは、要するに〈他人のやっていること〉や〈他人の言っていること〉を、どう攻撃したり、それらに騙されないようにするかという点で、結局は philosophy のコンセプトから縁遠い理解にもとづくスタンスの紙くずでしかない。
そういうものにこそ、騙されてはいけない。「哲学」という漢字二文字の熟語をタイプしたりペンで書けるというだけで、その言葉が意味するところを大学教授だろうと多読家だろうと、理解しているとは限らない。
もちろん、philosophy〈ではない〉ということ自体を悪いと判断する自明の根拠はない。しかし、少なくともデタラメなタイトルでものを書いている以上、世俗的な脈絡で言えば「景品表示法違反」であるとは言えるかもしれない。あるいは、思想オタクどもがお好きなウィトゲンシュタインとかいうヴァーチャル・アイドルであれば、「薬事法違反」だと非難するかもしれない。