Scribble at 2021-05-18 17:37:28 Last modified: 2021-05-18 17:41:05

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Ten Great Public Health Achievements in the 20th Century

FLUORIDATION: one of ten ways we beat disease over the last century

令和元年6月14日に提出された質問書で、立憲民主党の大河原雅子代議士が「フッ素入ハミガキ粉をうがいせず口腔内に留め最終的に飲み込むことに関する質問主意書」を提出し、令和元年6月25日の答弁が出ている。答弁の大半は、質問で仮定されている状況が不正確だからという理由で回答が困難としているが、これはつまり条件が正確に決まっていない限りはなんとも答えようがないということだ。かようなこともあってか、日本ではフッ素の歯磨きとか歯科医院での塗布が危険ではないかという話が出ている。

歯科医師のサイトを見ると、両極端に分かれていることが分かる。当院では塗布しないと宣言する歯科医師もいれば、何の問題もないと切り捨てる歯科医師もいて、かなり混乱している印象がある。なんでフッ素の話をいきなりしているかと言えば、Twitter で歯磨きには虫歯を予防する効果がないという clickbait の記事が東洋経済からバラ撒かれていたからだ(https://toyokeizai.net/articles/-/413718)。この連中は毎日のように「衝撃の事実」に見舞われているが、そんなに無知無教養な人間が経済記事を編集してタイトルを決めているのだろうか(記事を書いた本人が、まさかこんなタイトルは付けまい)。記事では、フッ素を多く含んでいて、更にハイドロキシアパタイトのような細かい粒子も含んで、歯ブラシが届かないところを研磨するような歯磨き粉を使えばよいと書かれている。別に歯磨きが無意味だというわけではない。よって、内容に大きな問題はないと思うが、タイトルは明らかに clickbait だ。

そういうわけで、僕は自宅で使う歯磨き粉を改めて物色していたのだった。すると、すぐにフッ素は危険であるというウェブ・ページがたくさん検索にヒットする。中には、「日本フッ素研究会」(http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/)という団体のサイトもあって、コンテンツそのものは10年くらい前に更新が止まっているものもあるが、活動自体は継続されているらしい。そして、その逆に上記のようなサイトも(こちらはアメリカだが)ある。上記は、フッ素の話だけに限らず公衆衛生や科学の知見で病気や衛生問題を解決したという、もっと広範なテーマについて科学の成果を訴えている。6割くらいの国民が進化論を否定している国なので、逆にこういう活動も熱心だ。

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