Scribble at 2021-05-14 12:17:42 Last modified: unmodified

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"Probabilistic Causation" @ Visualizing SEP

いわゆる concept map とか mind map の応用として、こういうグラフは他の分野でも色々と提示されていて、見た目や使い勝手は SF 映画さながらの「クールな」印象を受ける人も多いのだが、いかんせん明白な効用がないという決定的な欠陥のせいで誰も使わないというのが現状だ。

その理由は、単純と言えば単純である。それぞれの item を、たとえば "cause" というフレーズが多く本文に含まれるといった機械的な条件だけで連結させるなら、そんなもんグラフィカルな道具など必要ない。コンテンツを検索さえできればそれでいいのだ。かといって、何か一定の脈絡なり理解の上で成立するような結びつきとして items を連結させてしまうと、それはグラフのデータを作った人の主観になってしまう。僕が当サイトで、図像やらイラストでの安易な哲学用語の解説を批評しているように、どちらの理由で SEP の items が連結されているにせよ、苟も哲学者であろうと思うなら避けなくてはいけない話なのだ。

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