Scribble at 2020-09-09 09:22:43 Last modified: 2020-09-12 23:08:51

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Sabine Hossenfelder の "Lost in Math: How Beauty Leads Physics Astray" を先月の13日に注文して、既に到着日を過ぎてしまった。よく見るとアマゾンの発売・発送ではなくフロリダの本屋(あるいはブローカー。しょせん小売業なんて結局は右から左へ商品を流すブローカーなのだが)が発送元で、UPS を使っている。恐らくは最も安い船便で送っているのだろうから、航海の途中で Wi-Fi の電波を取りに舵を切って座礁するバカもいる昨今、正確に期日までに商品が届くのかどうかは信用できないし、期待もしなくていい。どのみち国内の古本業者ですら、最近では入金確認なり発送処理なりと手順を細かく分けていて、発注から届くまでに1週間くらいはかかるようになった。もちろん、必要に応じて無茶な作業はしなくてもいいわけで、翌日に到着していた方が異常だったと言えばそれまでだろう。要は、1週間でも1か月でもいいが、約束を守れという話だ。

[2020-09-12] さきほど実家から帰宅すると郵便受けに届いていた。実物は全くの新品で問題ない。やや遅れてしまったが、届くには届いたので、アマゾンの「出品者を評価する」では星を五つあげておく。ざっと中身を見ると、特に黄金比について言及している個所はないようだが(索引にも出てこない)、もちろん論外と見做している可能性もあるし、《ただの数学的な規則性にすぎないもの》の一つとして念頭に置いている可能性もある。あと、タイポグラフィに関心をもつ一人として言わせてもらうと、この書籍の本文で版面に指定されているカーニングの設定には疑問がある。正直、文字同士が空いていて読み辛い。まるで MS P 明朝の英字書体を使った Word 文書の印刷物を眺めているような気分がする。(注釈や Appendix の文面には、そこまでの違和感はない。)それから、細かいことを言うようだが、中見出しに使っている sans-serif の書体が本文の serif 書体とあまりにもテイストが違いすぎているし、こちらはカーニングが逆に狭すぎると思う。気の毒だが、これは novice に DTP をさせたとしか思えないね。

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