Scribble at 2020-09-06 11:23:46 Last modified: 2020-09-07 09:30:11

【備忘録】数理論理学・数学基礎論の本

Enderton の教科書(mathematical logic の方)は手元に置きたいと思っていたのだが、ペーパーバックでもアマゾンにて1万円を超える値段がしているため、どうも手が出なかった。そうしているあいだに、Twitter で知ったところによると11月に翻訳が出るらしいので、久しぶりに発刊を楽しみにしている。よく知らない小さな出版社から出るそうで、表紙は2018年に若くして亡くなった笹井一個というイラストレータの作品が使われているという。そういや、同じように発刊を前に楽しみにするなんて経験は、新井氏の『数学基礎論』(岩波書店)以来のことだ。そして、『数学基礎論』は大量の誤植があって直ぐに第二刷が出たほどの初版第一刷しか目を通していないわけだが、まぁそれはいい。

それはそうと、ロジックの教科書を紹介するページというのは意外に少ない。上記のページは、僕が見た限りではちょっと偏った取り上げ方をしている気もするが、ロジックの本の紹介としては良質だと思う。ちなみに、Shoenfield はもともと1967年が初版の本だから仕方ないと言えば仕方ない(どこを見て2001年と書いてるのかは知らないが、これだと20年前の本は「使い物にならない」と誤解を与えるだろう)。

他にも、鴨氏の「書評」と題するページ(http://taurus.ics.nara-wu.ac.jp/staff/kamo/shohyo/logic-1.html)とか、カナダの林氏のブログ記事、あるいは淵野氏が PDF の講義録に参考文献として挙げている著作が、初等的なテキストを選ぶ参考になる。

・・・あーこれも出るんだ。(『コンピュータの数学』第2版, https://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320124646)

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