Scribble at 2020-06-30 10:45:22 Last modified: unmodified
ようやく XP の概説が登場する。これは歓迎したい話だ。
僕が普段からワイン・テイストや演劇の分析哲学といった話題を「スノッブの暇潰し」だと断罪している様子を眺めている人からすれば奇異に思えるかもしれないが、このように新しいアプローチを紹介したり、サーベイとしてまとめてくれているような仕事は、単純に《仕事》として肯定的に評価するべきことである。もとより、ウィキペディアなんかに、このレベルの業績を期待することなどできないし、すべきでもないからでもある。そして、サーベイというものがウィキペディアだとか幾つかのビジネス書の出版社からでているロクでもない哲学本などの標準的なページの長さに収まる文章量で記述できる筈だと言いうる学術的な根拠はない(たぶん他のテーマや他の分野についても同じであろう)。そして、こういう書籍が業績として十分に期待に応えるものであれば、「根拠はない」と僕が論ずるための良い証拠にもなる。