Scribble at 2020-05-16 22:09:48 Last modified: unmodified

真理対応説は、文が真になるのは文が事実に対応しているときであり、対応していないとき偽になると考えるが、これは、図は事実を正しく描写したり間違って描写したりするということをモデルにして、文の真偽を考えているのだと思われる。真理対応説が多くの人にとって魅力的で説得的であると映るのは、図形が真であったり(正しかったり)偽であったり(間違っていたり)するのは常識だと考えるものが多いからであろう。本論文の目的はこの常識を疑うことにある。

数学的図形における真理と虚偽

たまたま思い出して橋本さんの業績を調べていたら見つけた論説だ。僕が関大の修士だった頃には、分析哲学では橋本さん、それから科学哲学だと伊勢田さんが英米系の学生のヒーローだったように思う。あと倫理学では奥野さんの名前がよく出ていた。それにしても、論理的帰結関係を扱った橋本さんの学位論文を先輩から教えてもらって30年くらい経つが、あいかわらず着眼点も議論も興味深い。

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