Scribble at 2020-04-21 10:56:26 Last modified: 2020-05-04 07:45:55
正直なところ、ニック・ボストロム(これまで「ボシュトロム」と表記していたが、これは変更したい)は従来の意味で言う「分析哲学」とか「科学哲学」の範疇に分類する根拠も必要もない人物なので、確かに彼の業績について日本の「分析系」と呼ばれるプロパーが殆ど言及してないのもわかるんだけど、それだけにとどまらず哲学の教員や研究者の大半が誰も言及しないのって不自然極まりないと思う。なんとか実在論みたいな、周回遅れの構造主義(あるいは単純な科学万能主義のイデオロギー)か似非科学哲学を熱心にフォローしてる情弱はたくさん国内にいるようだが、そういう暇潰しにうつつを抜かしているくらいなら、ボストロムやフロリディが議論しているていどの論文を読むのに必要な、せいぜい学部レベルの離散数学(特に確率論)くらい、いまからでも勉強したほうがいいと思うね。