Scribble at 2020-04-15 16:00:29 Last modified: unmodified

新型コロナウイルス感染症の影響で、考古学界においても、調査や研究会、シンポジウム等の中止や延期などが相次いでおり、また、大学図書館や行政図書館の休館等で、文献渉猟等にも困難が生じていると伺っております。株式会社雄山閣では、弊社刊行の考古学関連の書籍について、期限付きでご自宅のパソコンでご覧いただき、研究活動や論文執筆等にお役立ていただけるサービスを実施します。ぜひご利用ください。当面、Windows対応のみとなります。

新型コロナウイルス感染症 対策支援サービス

申し訳ないことを言うようだが、どう考えても技術的にできることの範囲でやっただけのパフォーマンスとしか思えないな。翌日にデータが消えるんだったら、サヴァン症候群の患者でもあるまいし、1冊の専門書を1日で読む人なんていないわけで、たかだか数時間程度の閲覧を想定するなら、各書籍(というか電子化されているすべての書籍)の序文と第1章くらいだけを版下データから抜き出して PDF にするスクリプトでも動かした方がいいと思う。しかもこれ、フォームで申請してデータを返信してもらうなんて作業が必要だし、Windows 専用の閲覧ソフトウェアも必要とあっては、既に自宅にある本を読み進める方がマシだろう。

こうした、官僚とかがよく考えそうなパフォーマンスや効果を無視した実績作りにも似たことをやってしまうのは、恐らく日本の出版社とかマスコミの社員というのが、よく「第四の権力」などと言われることでも明らかなように、文字通り官僚的な発想になりやすいということなのだろう。あるいは、官公庁と同じような出入り業者に IT 環境の構築からオンライン・マーケティングを握られてしまっているかのどちらかだ。

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