Scribble at 2019-05-01 08:52:59 Last modified: 2019-05-01 08:56:32

以前から必要に応じて採用していたことだが、一貫していなければ単なる表記揺れとなってしまい誤解を招くので、僕自身の文体として正式に以下のとおり決めた。

・一重鉤括弧は、引用と、"allegedly" のニュアンスがある表現、そして論文や記事のタイトルだけに用いる。

・強調したい語句を囲む場合は、二重山括弧を使う。

これまで語句を強調するためにも一重鉤括弧を使っていたが、引用なのか強調しているのか分かり難い場合があると連れ合いから教えられていたので、何度か他の記号を使って試していた。語句を強調するには、他の方が表記している事例を見ると、二重引用符で「"わたしが”」としている場合があったり、二重山括弧で「《わたしが》」としている場合があったり、あるいはフランス語からの翻訳ではギュメを使っている事例もあった。これらの中で、二重引用符は外国語での引用を表すのに使っているため、これを日本語だけ強調に使うというのは言語横断的な観点から一貫性を欠くため、僕としては論外だった。そして、ギュメは他の言語で引用符の役割をもつから二重引用符と同じ理由で採用するべきではなく、それからギュメは単純に IME で変換できない記号(「<」のキーを打ったときや「きごう」とタイプしたときの変換候補に出てこない)であり、単語登録したところで別のマシンや入力環境では同じように使えないポータビリティの低い記号であるため、これも採用できなかった。二重山括弧は「<」の変換候補として出てくるし、引用符として使っている言語はないようなので、個人の判断で用途を決めてもいいと思える。ただし、二重山括弧は明らかにギュメと似ているため、少なくとも自分の文章やサイトでは注意書きを掲載しておくのが望ましい。

そもそも、語句を強調するためには、可能であればウェイトを上げた書体を指定したり、色を変えたり、アクセシビリティを考慮するなら em 要素としてマークアップすればいいわけで、ハイパーテキストに限らず語句を囲む以外にやりかたはあるわけで、語句を強調するとともに引用との混同を避けることは必須だった。ただ、この Notes や Messages のようにテキストをマークアップできない状況では、何らかの方法で語句を囲むしかないため(もちろんマークアップも語句を囲んでいることに違いは無いわけだが)、上のように決めた。これまで、語句を強調するために気軽に鉤括弧を使っていたが、それはもう(少なくとも当サイトでは)止める。

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