Scribble at 2019-01-17 15:48:41 Last modified: unmodified

先に不十分な想定の喩え話を紹介したが、似たような目的で次のような状況に変えてみよう。

自分がちょうど収まる隙間くらいしかない空間が「すべて」であり、そこに永遠に居続けられるとしたらどうか。これは自ら棺桶のようなものへ入ると想定してもいい。真っ暗で外界と遮断されている棺桶の中で永久に生き続けられるものかどうか。もちろん、この場合でも何らかの予断が状況設定に入り込んでいる可能性はある。このような喩え話の目的は、我々が漠然と「生き続けたい」と願っているのは、このような状況と引き換えになってもよいという意味ではないはずだという仮定を支えることにある。しかし、それは「退屈で寂しいと耐えられない」という、これまた凡庸な想像から仮定を導き出しているだけでしかないのかもしれない。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook