2018年12月07日 に初出の投稿

Last modified: 2018-12-10 14:10:02

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伊勢田哲治『科学哲学の源流をたどる:研究伝統の百年史』(叢書・知を究める)

おおよそ戦前までのトレースということで、内井さんの教科書を大きく補う著作として合わせて読むのがいいのかもしれない。なお、あとがきを読んでいて知ったのだが、J・S・ミルの『論理学体系』の翻訳が出るのだろうか。最近は文庫本ですら分厚くて高額な翻訳が多いので手が出ないのだが、抄訳でないなら購入を検討したい。大関将一さんの翻訳は古いし、市井ではほぼ入手不能だからなおさらだ(あと、アマチュアの方も翻訳されていたのではなかったか。ピアソンの The Grammar of Science と勘違いしてるのかな)。

ちなみに伊勢田さんは共著で『宇宙倫理学』という本も出すそうだが、こちらは論点そのものは興味深いが「倫理学か?」と言われると、風呂敷を広げ過ぎて政治や経済や軍事の話が突出している感がある。まだ新しい議論なので、もうちょっと各論は措いて総論を丁寧に論じた方がいいのではないかと思う。でないと、自分も社会学者のくせに文系がどうとか煽り文句を書いてる稲葉とかいう人に同じような調子で当てこすりの一つも書かれる可能性がある(この人物は、既に『宇宙倫理学入門』を出している)。

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