2018年07月21日 に初出の投稿

Last modified: 2018-07-21 11:24:32

バークリーの『人知原理論』が新訳で出るらしい。これは良いことだ。ロック、バークリー、ヒュームの古典的著作は、もう岩波文庫で半世紀以上の昔に文庫が出たまま全くアップデートされず、ヒュームの Treatise は何度か抄訳やアホみたいに高い本として改訳されているが、あんなものをいちいち学生が買って読むわけがない。かといって、原著と比較しながら丁寧に読むプロパーなんて、実のところ日本に10人もいないと思う。(いくらアルバイトすれば一冊2万円の本でも一ヶ月のバイト代で買えると言ったところで、その時間はどうやって補填するというのか。)

そういうわけで、古典的な業績を多くの人に普及させたいなら手軽な媒体(もちろん本でなくてもいいとは思う)で安く発売することが望ましい。そうできる出版社には期待したいので、このところ(文庫本としては高額ではあるが)文庫本で古典を続々と出してきている、ちくま学芸文庫と講談社学術文庫には、ロックやヒュームだけでなく他の古典の翻訳も期待したい。

正直、特に岩波書店に言いたいのだが、プラトンやアリストテレスの全集くらいは一定の年数が経ったら全て岩波文庫にして出してはどうなのかと思う。あと、ヘーゲルの大論理学とかハイデガーの著作も大して文庫になっていないし、こう言っては悪いがレヴィナスやメルロ=ポンティのような思想オタクにだけ受けがいい傍流にばかり力を入れずに、スタンダードな著作にも力を入れてもらいたい。

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