2018年06月02日 に初出の投稿

Last modified: 2018-06-02 11:10:15

木岡伸夫さんと言うとフォン・ヴリクトの『説明と理解』(産業図書、丸山高司さんとの共訳)で知っているくらいだったのだが、長らく地理の哲学を研究されているという。興味深いので何冊か著作を手に取ってみたが、なぜかイー・フー・トゥアンについては、さほど言及されていないのは不思議な気がする。

それはそうと、木岡さんも「分析系」というわけでもないのだし、既に関大は科学哲学どころか分析哲学の分野で指導できる教員が一人もいなくなったので、千里山の図書館にある雑誌や文献は既に20年くらい死蔵されていることになるのだろう(僕が関大の修士を出てから今年で20年だし、前年に竹尾先生は退官されていたから、僕の後輩はいない)。卒論の一覧を見るとウィトゲンシュタインを取り上げた学生は何人かいるようだが、まぁ進学するわけでもないレベルなら、原書すら読んでないだろうし(もちろんウィトゲンシュタインの「原書」はドイツ語だ。僕ですらズーアカンプの箱入り著作集を持っている)、畑違いの教員でも卒論指導くらいは大して面倒もなかろう。しかし、そのレベルなら図書館にある多くの「分析系」の専門雑誌や専門書すら必要ないのだから、「死蔵」というわけだ。たぶん他校からの貸出依頼や複写依頼に対応するといった図書館業務には使えていると思うのだけれど、まぁ私立大学がそんな「公共の利益」みたいなことだけのために大量の文献を維持し続けるとは思えないので、そのうち竹尾先生が集めた多くの文献も古本屋に払い下げられたりして散逸することになるのか。

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