Scribble at 2026-10-07 10:05:33 Last modified: unmodified
もともと大学教員だった方のサイトらしいが、こういうのは僕はあまり感心しない。これは、もちろん僕が保守の思想家であって権威主義者だからなのだが、ものごとには基準とか標準的な作法なり手続きなりパフォーマンスなりプレゼンテーションというものがあって、アフォーダンスの概念を持ち出すまでもなく、人にはおおむね了解して許容できる限度というものが、文化とか生活という条件によって決まっている。これを、学術研究者なり物書きなり社会運動家でもなんでもいいが、とにかく他人が自分の考えたルールや基準によって、著しく異なる見栄えや使い勝手や意味に変えるとなると、それには強い抵抗があるし、よほどの合理的な説得力がなければ、それはオリジナリティや独創性、あるいは「創発的な何か」であるというよりも、未熟さや自分勝手や無知無教養や無能として受け取られる。実際、新しく何かを始めたり、既存の基準やルールを逸脱してまで何かをやろうという人間には、それを説き伏せたり、既存の価値観やルールからの批判なり無視に耐えるだけの覚悟とか財務的な基盤とか才能とか地位とかが必要だ。
そして、僕にはこういう奇妙なだけで何の insightful な内容もないページに何らかの説得力があるとはぜんぜん思えない。ただ単に、未熟な HTML コードによって拙劣な素人哲学の雑文がマークアップされているだけでしかない。こういうものが誰かの役に立つわけでもなくウェブに放置されていること自体が、この世界のエネルギー資源が夥しい浪費に耐えている幸運の証拠というものであろう。
実際、このページのコンテンツは、標準的な学術論文のフォーマットを完全に無視している。それどころか、UNIX/Linux のテキスト・データを元にした HTML ドキュメントによくある、テキスト・ファイルでの改行を放置して HTML のソースに貼り付けていることによる無意味な半角スペースに対処しないという、日本語のプレゼンテーションとしても未熟なページだ。内容もさることながら、ドキュメントのフォーマットとしても基本が出来ておらず、なんでこういうものを放置して是としていられるのか理解しがたいところがある。もちろん、フィールドワークや実験だけが好きで、documentation なり論文を書くのが苦手だったり、はっきり言って無能な学者というのはいる。学術研究者だからといって、実験でも観測でもプレゼンでも論文の作成でも授業でも常に有能な人物というのは、殆どいないであろう。だが、これは酷すぎる。