Scribble at 2026-07-06 11:08:13 Last modified: unmodified
僕は、そもそも昔から "BGM" というのが理解できない。もちろん音楽とかラジオは中学時代から深夜に聴いていた一人だから、自宅なり自室で音を出すこと自体は慣れ親しんでるんだけど、勉強や仕事など、何かをやろうっていうときに音楽を鳴らす意味が分からないんだよね。だって、単純に関係ないじゃん。曲のリズムに合わせて何かの作業をしないといけないとか、そうする方が何か効率が良いという事情があれば分かるし、ラジオを聴きながら transcript を作る(早稲田速記をやっていた頃があるので、そういうのもしたことがある)ならともかく、聞こえていてもいなくても構わないような音を出す意味が分からない。逆に、鳴らしてる曲を聴いてるなら、それは作業してないってことだろう。少なくとも集中できてないと思う。
僕は一人っ子なのだけど、兄弟姉妹がいる家庭で育った人からも同じ意見を聞くことがある。ふだんから周りで弟や妹が暴れているような環境では、周りの音に惑わされずに勉強する習慣なり集中力が必要だからだ。あるいは、自営業の家庭で育った人の中にも、騒々しい環境で集中する必要があって、周囲の物音に惑わされない(それはそれで危険な場合もあるが)ような感受性になったという同級生もいた。なので、そもそもこういう習慣とか感受性の人間には、「BGM で勉強が捗る」なんていうことが想像しかねる。音は集中の邪魔だし、逆に集中していれば聞こえるわけがないからだ。
上にご紹介した記事では、調査の結果として約 67 % が集中のため、75 % がモチベーションを維持するために音楽を使うと回答しているという。ただし、速い曲・大音量・歌詞は思考を妨げやすいし、課題の種類(読書・執筆・数学など)によって効果は大きく変わるという結果が出ているようだ。そして、これはちょっと理解に苦しむのだけど、自分の集中力に自信がある学生ほど難しい課題でも音楽を使う傾向があるらしく、逆に難しい課題では音楽を避ける学生が多いという。このようなわけで、音楽を漫然と流しているよりも、課題の種類に応じてタイミングを計って使うのが効果的だと提案している。たとえば、音楽を「ご褒美」として使う方が、最初から流すより効果的な場合もあるという。
ということなので、恐らく僕らの経験とか感想というのは、或る種の生存バイアスなのかもしれない。つまり、音楽と関係なく集中して作業に取り組めるような人間だからこそ「音楽は関係ない」と言い切れるのかもしれず、多くの人々はこういうものがないとモチベーションが続かなかったり集中できないことがあるのだろう。