Scribble at 2026-09-23 16:05:58 Last modified: 2026-09-23 16:08:52

昨日から、売り払う本を蔵書の中から再び少しずつ選んでいる。ここ最近は特に強く感じるのだが、そろそろ足の踏み場もなくなってきて、室内で腕や何かを当てたり大きなしぐさをすると、蚊取り線香の缶が倒れて灰が床にぶちまけられたり、積み上げている本が崩れ落ちたり、机でノートをとる広さも確保できなくなったりする。もちろん、それが全て蔵書のせいとは限らないし、数千冊の蔵書を置いても構わないくらいの家に住めるような金持ちになればいいのかもしれないが、還暦を前にして事業を始めるなんて博打は御免被るし、もちろん犯罪に手を染めるつもりもない。

本の山を避けながら生活するといった、置いてあるものを入れ替えたら空き缶の山に囲まれているホームレスと何ら変わらない状況を変えるためには、蔵書を減らすしかないのである。そして、そのために必要なのは単純な割り切りだ。今後も勉強し続けて修士レベルの知識を身に着けたとしても、それを役立てる目的やチャンスが少ないと思える学問や学科は、もう学ぶのをやめる。複素関数論やヒルベルト空間論のような数学の分野もそうだし、コンピュータ・サイエンスでも OS 理論やネットワーク理論やデータベース理論といった分野は、そもそも PDF で山のようにテキストや研究書を所持しているから、実物の書籍を率先して所持し続けるほどの優先度は低いと言える。

それから、コンピュータの動作原理を正確に学ぶためとして、電気化学や半導体理論などのテキストも読んできたけれど、これらもまとめて処分することにした。素養として身に着けていることは望ましいと思うが、なんだかんだ言ってもサーバ・エンジニアでありウェブ・アプリケーションのプログラマでしかない僕という職能の人間が知っておかなくてはいけないという程の知識でもない。また、ネット・ベンチャーの経営陣に加わる一人としても、ここまでの厳密で詳細な知識を得ておいて直に何かの役に立つというわけでもない。

それに、何度も言っているが、僕はウェブ制作や開発に関わる自分の知識やスキルを誰かに受け継いでもらおうとは思っていない。それこそ、ナショナル・クライアントのキャンペーンで運営する電通案件ていどのウェブサイトを単独で構築したり運用するなんてことは、僕らのように有能な人間にとっては、この20年間のキャリアを賭けて言うが、文字通り鼻くそをほじりながらでもできる瑣事にすぎない。君たち高校生の中で僕に匹敵する(僕のようにイケメンである必要はないが)才能を持っている人は、せいぜい暇潰しとしてそういう案件に携わって小銭を稼いで暮らすこともできるだろう。なので、僕がもつ知識や経験は、僕と連れ合いが食べていくためだけに使えたらいいのであって、ウェブ制作の業界がどうなろうと知ったことではない。

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