Scribble at 2026-06-17 12:56:31 Last modified: 2026-06-17 12:59:54
このところ弊社の問い合わせフォームから送られてくる営業メッセージに多いのが、パブリシティに関連する詐欺や、しょーもない自費出版やイベントへの出演依頼などだ。あと、元テレビ局の誰それが P や D に交渉するとか、メディア大手の関連会社であるかのような社名を名乗る不届きな連中もいる。
正直に言わせてもらえば、Google や Meta の規模ならともかく、年商にして1,000億円にも満たないカスみたいな上場企業や、そんな金額を語るほどのスケールでもない大半の中小零細企業において、代表者が自叙伝を書いたりラジオやテレビの番組に出てる暇なんてあるはずないし、そんな暇潰しを経営者に許しているような会社は、たいていその数年後には社員が路頭に迷うこととなる(うちは例外)。特に、これまでの日本の会社は簡単に赤字決算で税金逃れができたし、この数十年間のデフレという事情で、実質金利が高止まりしていたせいで返済は苦しいのに、銀行からお金を借りること自体は簡単だったから、コーポレート・ファイナンスを勉強したばかりの学生みたいな連中でもロール・オーバーするだけで簡単に財務の図面を描けたわけである。日本にたくさんの、債務超過で実質的には破綻しているのに事業を続けている「ゾンビ企業」があるのは、そういう理由だ。
こういう経済のまともな現状を理解しているなら、いやそうでなくても金勘定をまともにやる経営者であれば、自社の商品が売れるわけでもないのに自分の自叙伝を書くなんていう自意識プレイをやる暇などないと考えるのが当然だ。ましてや、誰が観ているかも分からないカスみたいな関東芸人が司会をする番組に出たくらいで何になるのか。そういう引き合いは全てインチキであり、仮に本当だとしてもビジネスとしては暇潰し以上のものではなく、そして大半の企業の経営者に暇潰しをしている余裕などないし、あってはならない。