Scribble at 2026-02-18 07:25:44 Last modified: 2026-02-18 07:34:35
そろそろ MD では次の課題として残してあった、対数の解説を公開したいと思っている。こちらでも何度か書いているように、日本の中等教育課程までの数学教育や大学のプロパーが書く解析学の解説というのは、ひたすら分かりにくいもので、要するに最初から灘高校や開成高校で数学の模試で全国100位以内に入るような「標準的な高校生」とか「ごくふつうの若者」を対象にした書き方をしており、完全に予定調和の見本となっている。数学の通俗書を、それこそ本当に読んでほしいと思っているらしい人々が殆ど買わずに、冷やかしで同僚や「自称理系」の人々が買って自意識過剰な書評をブログに書くだけという状況に陥っている元凶は、はっきり言えば教えたり書く側の未熟さゆえである。
科学哲学や数学の哲学は、もちろんこういう教育にかかわることが本義ではないにしても、少なくとも「理系」などと呼ばれている差別主義者どもだけが関わればよい学科でないという自覚や矜持があるなら、こういう未熟な連中のせいで多くの人々が対数などを避けて育ち、そして多くの学術研究の成果を遠ざけて、自ら「文系」だのなんのという自虐的な道へ進もうとする愚行を止めるていどの社会的な責任を負っていると思う。
数学を古典文学や社会学や会社法の研究へ利用することに資格やセンスが必要であるかのような思い込みをもつことは避けるべきであり、そういう強迫観念を植え付けてきたバカどもの数学教育など、生活者や実務家あるいは学者であればこそ、放逐するべきであろう。また、数学や理数系のプロパーにおいても、当サイトの「ストリート・ファイト」でご紹介した、どこの数学科か物理学科の博士号をもっているのかは知らないが、科学哲学者が理数系の学位をもっていないことにケチをつける暇があったら、自らが壮大かつ偉大な業績を打ち立てるのが筋というものであり、学術に対する真摯な向かい方だろうと思う。ちなみにだが、あんな小僧は理数系の博士号どころか、実際には偏差値70ていどでカスみたいな大学の工学部を出たくらいの人間だろうとは思うが、こんなゴロツキにも大人として礼節を弁えた態度をしているだけありがたく思ってもらいたいものだ。
ともあれ、オンラインで検索するだけでも、この対数についは明解で良い解説だと思うページは非常に少ない。たいていの予備校や塾の講師が書いている解説は、教科書や参考書と同じであり、「対数関数は指数関数の『逆』である」といった、木で鼻をくくったようなものばかりだ。もちろん、数学の効力は形式化や抽象化による応用の広さにあるので、無味乾燥な定義や解説が悪いというわけではないにしても、その効力を具体的に解説しないで「逆」とだけ説明するのは、形式化や抽象化というよりも、「怠慢」と言うべきであろう。たぶん、そういう人たちは問題集を説く能力はあっても、実際には使っていないのだろう。文法の細かい知識があっても、殆どアメリカ人と会話できない高校の英語教師のようなものだ。