Scribble at 2026-02-05 18:52:13 Last modified: 2026-02-05 21:11:13

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ただいま、87歳になる父親が外出するときに利用しているのが、この「WHILL Model C2」という電動カートだ。法的には歩行者扱い(車椅子同等)のカートで、最大の4速でも時速 6 km/h ていどなので、普段使いの3速なら速歩きていどのスピードだ。

福祉用具選定のスタッフや器具レンタル会社の点検スタッフなどとも連絡を取り合いながら、父親の様子を見て、昨年の10月くらいから練習に色々な買い物などへ同行しているけれど、なかなか慣れるものではない。そもそも、自転車に乗っていたときから交通ルールについては怪しい実態があったと思われ、長年の習慣を90歳近くになって変えるのは困難だ。たぶん、独りでカートを使わせるのは、この先も無理だろうと思う。ということなので、連れ合いと僕とで週に2日ほど外出の相手をしている。もちろん、同行しているからといって雑に運転されては困るから、やはり慣れたりわきまえるべきところは学んでもらう必要はあろう。

で、この WHILL Model C2 というカートなのだが、メーカーのサイトには福祉関連の・・・学生が書いたヌルいレポートのような記事ばかりで、カートの扱い方や利用者に教えたり慣れさせるための工夫といった話が殆どない。また、利用者の声を紹介する『WHILL Magazine』という PDF の媒体も、これまた使ってみた感想を聞き取るていどのことで、殆ど参考にはならない。おまけに3年前に発行が止まってしまっている。まったくもって、「販促」というコンセプトしかないサイトである。実際の利用については、福祉用具選定士などへ丸投げである。

ということなので、検索してみて初めて見つけたのが、保険会社と一緒に制作した「安全利用ガイドブック」という資料である。それに、器具の利用者から見た話が、オンラインには殆ど無い。ただ、それは考えてみれば当たり前かもしれない。なぜなら、こういう電動カートを使う本人が70歳以上であると仮定すれば、当人が使い勝手や運用の工夫を「啓発コンテンツ」としてブログに書くなんてことにインセンティブはないからだ(もちろん大半の人には知識もスキルもあるまい)。それに、彼らに電動カートを使ってもらう世代も50代以上であり、なんだかんだ言ってもブログの運営すらやらないか、スキルとしてできない年齢になっているのである。

ちなみに、カートや福祉とは関係ないが、こういう事例を見ても、やはりオンラインで膨大に増えてゆくコンテンツが圧倒的に20~40代の人々によるものであることは容易に想像ができる。したがって、十分な研鑽や経験をもとに書かれているわけでもなければ、継続して運営されるとも限らない、きわめて刹那的なデジタル・データの山が AI の「ごはん」になっているのであり、これではどこまで AI が育っても東大暗記小僧のコピーでしかないという気がする。なので、確かに東大には合格できるかもしれないが、彼らに弊社の情報セキュリティ・マネジメントを任せる気にはまったくなれないわけである。

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