Scribble at 2025-06-10 16:23:16 Last modified: 2025-06-10 16:33:30
スポーツ推薦で奨学金の支給対象になっていた新入生の保護者から、入学金や授業料などの名目で現金をだまし取ったとして、日本大学重量挙部元監督の難波謙二容疑者(63)(東京都狛江市)が10日、警視庁に詐欺容疑で逮捕された事件で、30歳代の元日大重量挙部員の男性が取材に応じ、「なぜ学生から金をだまし取っていたのか。真相を解明してほしい」と語った。
「また日大か」と思うかもしれないが、あれだけ巨大な不正が横行していたのだから、要するに大学行政全体が不正を防げもしなければ是正もできないようになっていたわけなので、有名作家のオバサマを神輿にかついで目眩まししたところでどうにもならんわけだよ。これは、端的に言えば学校法人指定の取り消し案件だと思うね。機構を組み立て直して文科省(ここも大した監査能力はないと思うが)の認可を受け直したほうがいいだろう。
放り出される学生をどうするか? そら、トランプがハーヴァードから追い出した学生と同じで、他の大学で受け入れ直せばいいだろう。学費については日大の内部留保、それから敷地を売ったお金で補填するくらいしかできないだろうけど、市ヶ谷あたりだからそれなりの資金にはなるだろう。
「政治改革」みたいな掛け声と同じで、大学の「自治」とか「自浄能力」なんてものは、最初からベキ論や理想論を自分たちでやれるかのような錯覚の上に成立しているわけで、運動部の監督とか理事会とかは学者でもなければ理想や教育方針も抱いてないわけだから、企業経営でも営業とかデザイナーとかマーケティングみたいな「自由人」、それから入試課や教務課のようなバック・オフィス部門の人材も場合によっては理想の障害になるロボットみたいな人々なので同じことが言えるけど、そういう連中と渡り合えない限り、大学行政はまともに組み立てたりコントロールはできない。