Scribble at 2025-03-24 16:44:03 Last modified: 2025-03-24 17:00:34
総覧的に掲載してあるので、興味のあるところから読んでいくよう勧めているのだろう。この手のリストは、知る人ぞ知るといったものが多くて、アリアドネだったかな、ああいう一部で「有名」と言われていたようなリストですら、そのうちプロパーでも知らない人が増えていくんだよなぁ。なので、学会のサイトでリンクしたほうがいいんじゃないかと思うんだよね。なにも学会としての推薦だとか、あるいは科学哲学の入門として決定版だと言ってるかのような誤解をもたらさないようにしておけば、色々な人がつくるリストにリンクしてもいいはずだからだ。
もちろん、更に言えば学会の単位でウィキでも運営した方がいいとは思うけどね。だって、ぶっちゃけ言ってこの手のサイトは当人が亡くなったら消えちゃうわけだし。それとも、「伊勢田哲治財団」とか作ってアイン・ランドやフォン・ミーゼスみたいに未来永劫まで誰かに運営してもらうつもり、あるいはその資金があるというなら別だが。しかしそれでも、どのみちウェブのコンテンツなんて政治でどうにでもなるからねぇ。50年後には、アメリカの第52番目の州としてだな(笑)、日本語のコンテンツなんぞ抹消されてるかもしれんし。
あと、この手のリストで常に問題となるのが、アクセスしやすさをリストの掲載基準にするかどうかだ。地方自治体の中央図書館レベルで書庫にあるならリストに挙げてもいいとは思うけれど、旧帝大の図書館にしかないような本をリストに挙げるのは、それが現時点の話にすぎないとしても(つまり重版されたら再びアクセスしやすくなる可能性もある)、僕は不適切だと思う。この手のリストは、5年か10年後くらいまでのビジターを対象に考えたらいいのであって、100年後の科学哲学の学生なんて考慮する必要はないし、考慮してはいけないと思うからだ。なので、たとえば scientific explanation の項で長坂さんのヘンペルの翻訳を列挙していないのは妥当だと思うけれど(色々な古本屋や古書のサイトを巡回している僕ですら、偶然に古本市で見つけたくらいだった)、レドヘッドの翻訳はどうなんだろうと思った。