Scribble at 2025-02-05 12:09:28 Last modified: unmodified
業務で支給しているノート・パソコンという機器は、会社の資産としては法定で減価償却が5年ていどとなっている。僕は企業でパソコンなどの資産管理を始めてから20年ほどになるが、建前としては償却の年数が5年であっても、平均すると3年前後で買い替えてきたという印象があるし、実際に記録としてもそういうライフ・サイクルになっている。
この3年というのは、もちろん内容は色々と経緯や事情があって、一概にこういう理由で3年だったと言えるものではない。たとえば、営業系の人員だと扱いが雑なので、たとえば経営会議などでも机にノート・パソコンを投げるように置く馬鹿がいて、たとえそれが部長級でも叱りつけたことがある。アホかおまえらは。そんなんが、フジテレビのドラマで竹野内豊とかが格好つけてやってたことなのか? てめーの財布やメモ帳じゃねーぞ、と。
あるいは、「動作が遅くなった」だのなんのと曖昧な体感だけで新しい機種を購入してほしいと言ってくるやつもいる。そして新しいマシンを購入する稟議の事由としてウェブ制作部門のデザイナーやディレクターに多かったのが、「生産性」だ。それでおまえら何億くらいの売上に貢献したの? という正確な原価計算をしていないのをいいことに、二言目には生産性の向上という名目で盛りだくさんのオプションを追加した100万円くらいの Mac Pro なんかを稟議に上げてくる。当時は *&G の案件とかで売上だけは多かったから、それなりに対応はしていたわけだが、実際には営業利益なんて大したことなかったんだよね。ほら、表側(プロフィット部門)の人間は売上の数字でしか業績を理解しないので、そこから外注費や自分たちの給料や法人税や銀行への返済額を引くと黒字倒産にもなりえるというパターンがあることもわからない。
あと、とにかく自分たちでコントロール・パネルを開くスキルすらないので、チューニングなんて僕らのような人間にしかできないし調べるための知識や勘所もわからないだろうからいいとしても、せめてわからないことを検索して調べるくらいのことは、ネット・ベンチャーの社員でなくてもやろうよという気がするんだよね。でないと、処理が重いから買い替えてくれと、で、買い替えてるあいだのマシンはどうするの? 買い替え途中に業務するためのマシンも同時に買うの? そんな無駄遣いを平気でやるような会社、すぐに倒産するよ?