Scribble at 2024-04-21 13:14:23 Last modified: 2024-04-21 13:24:01
この論文の URL をシェア・ボタンでコピーしようとしたら utm 系(Google Analytics)のクエリがついてる URL をコピーしてたりするのが、なんとなくおかしい。それはそうと、ざっと論旨だけ眺めたんだけど・・・いやぁ、2022年の時点でも自己決定主義を批判するというところから始めないといけないなんて、やはり海外でもプライバシーや PII の研究というのは、なかなかリソースが集まらないらしい。
もちろん、日本でもつまみ食いていどに記事や通俗本を書く社会科学系の物書きや大学教員はいるけど、はっきり言って GDPR の解説書くらいちゃんと読めよと言いたいくらい理論的な水準が低いし(そういう水準を確保したうえで「やさしく」書くのが、まともな一般向けの本というものだろう。大学教員のくせに、われわれ実務家と大差ない知識量で、勉強不足のまま学習ノートみたいなものを出版するなと言いたいね。無能どもが)、弁護士が書く実務寄りの文章は愚にもつかない法解釈の話ばかりで、それこそゲーム的・クリシン的な言葉のトリックばかりだ。かといって、情報セキュリティや個人情報保護法制の研究者って、結局は「LINE法制学会」と揶揄されるように、自分たちでは敢えて牽制するために組んでると思ってるんだろうけど、官・産に学者がすっかり取り込まれてしまっている状況だ。何の見識もビジョンも感じられない、はっきり言えば EU や海外のコミッショナーが公表してる文書のコピペみたいな話ばかりしている、上場企業の CPO と学者と官僚の茶飲みクラブが、日本の情報法制関連の学会だ。日本の情報セキュリティや法律の研究者によるプライバシーや個人情報関連の、制度や法解釈の本はともかくとして、社会思想的な著作物というのは、殆ど信用に値しないと言って良い。