Scribble at 2023-12-19 09:34:56 Last modified: unmodified

添付画像

Microsoft OfficeのWord・Excel・PowerPointをVR/MR空間で使えるMeta Quest向けのアプリが無料で公開される

この記事に関連して GIGAZINE では "「VR・MR空間内で仕事」あと何年で一般的になると思う?" というテーマで Discord のルームを開いているようだが、僕は10年以上が経過しても普及しないと思う。

その理由は簡単だ。いまの環境で問題ないのに、なんで VR に移行する必要があるのか、まるでわからないからだ。明白な利点もないのに生活環境や業務環境を移行するなんて、ふつうの企業はしない。上場企業なら株主への説明責任が果たせないし、他の企業でもそんなサイバーちっくなオモチャに投じる遊び金はない。VR への移行は、大多数のパソコンの環境では大きなコストがかかる。まず VR のヘッドセットで作業できるていどの「母艦」としてハイスペックなデスクトップ・マシンが必要だ。VR での作業を快適にしたいなら、最低でもミドル・レンジ以上の(つまりはゲームができる)ビデオ・カードを搭載したマシンが必要だから、最低でも25万円はかかるだろう(税込み)。これに加えて VR のヘッドセットが周辺機器など一式で10万円弱はかかる(税込み)。ハードウェアだけでも30万円以上がかかるのだ。また、記事で紹介されているようなブラウザ・ベースのアプリケーションで作業するというなら、ネット回線も 1 Gbps ていどの高速回線を契約しないといけない。月額にすれば、法人契約だとベストエフォートですら数万円はかかる。

正直言って、現在の VR なんてキラー・アプリーもなければ現状のコンピューティング環境を大きく凌駕する利便性もない。いや、実際には一部の業界では普及しつつあって、非常に特殊で公に議論するのが憚られるような「利便性」はあるようだが(要するに VR のエロビデオのことだ)、一般家庭で仕事や家族で使うようなものになるのは、もしそういう将来があるとしても数十年は先の話だろう。だが、僕はそういう「将来」は来ないと思う。寧ろ HCI の技術が進んで、ヘッド・セットなんていう面倒臭いものなど使わずにコンピュータと脳を直結するようになる方が先だし、そちらの方がリアリティのある未来だと思う。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


共有ボタンは廃止しました。他人へシェアしてる暇があったら、ここで読んだあなたが成果を出すべきです。