Scribble at 2023-11-22 12:02:51 Last modified: 2023-11-22 12:12:27

あいかわらず全国のクラウド・ワーカーだのフリーランスだの人買いどもから、コーディングするとか WordPress を組めるとか Java のエンジニアを闇雲に派遣するとか、バカみたいな営業メールや自己紹介メールが続々とやってくる。いまだに株主が電通だと「おいしい仕事」があると思ってるのかもしれないが、そんなのは都市伝説だ。下請けに美味しいことなんて・・・まぁ何年かはあったんだろうけど、俺らはサーバの運営やってようとプログラム書いてようと管理部署のヘルプ人員だったから、インセンティブなんてこれっぽっちも預かってない(その代わりに、かつて制作部署でインセンティブとして購入した高額なデザイナーズ・チェアを半分以上も捨てるというので、その1台を僕が使わせてもらってる)。

ということで、何を期待してるのかは知らんが、いまどきコーディングなんかで外注に出すわけがないのである。そろそろ Photoshop のデザイン・カンプや Adobe XD から AI が自動で出力してくれる時代に入るはずだ。僕はエンジニアとしての美意識で自分でハード・コーディングするのが好きだからタイプしているけれど、こんなもん仕事なら誰がいまどきやるかい。あらゆるテクノロジーを使って手抜きするのがプログラマの真骨頂というものだろう。それが、常人の5倍の生産性を誇ると豪語してきた者の秘訣だ(でも、本当の天才は "10x" なので、これでも凡庸な部類なのである)。要は、どれだけ品質を下げて儲けるか(もともと高くなんて売れるわけがないからだ)。矜持なんて、しょせんは NHK にでも取材されるような上場企業のホワイトカラーの自意識や、逆にどれだけやっても儲からないブルーカラーの自棄糞や性癖みたいなものでしかあるまい。

それはそうと、ここ最近のフリーランスやクラウド・ワーカーの文面を見ていると、かなりパターンがはっきりしてきている。恐らくはバカのことだからテンプレのようなものが出回っているか、もしくはテンプレを使ってる DM 業者に丸投げしているのであろう。どちらにしてもバカ丸出しで、機械学習を使うまでもなくフィルタリングできる。たとえば、よくあるのが、「前職 [たいてい研究職とかグレードの高い職能を入れてくる] では、ミスは厳禁であるため、徹底したチェックは必須でした。なので、私に依頼すればミスはありません」みたいなことを余談として書いてくる。まるでウェブ、しかも当社がミスだらけの雑な仕事をしているとか、ミスが多い連中に発注して困っていると言いたげだが、どこの業種であろうと、どんな業務であろうと、ミスをしてはいけないなんて常識だ。よって、ウェブ制作にも、僕らのようにシステム開発も担っていたり PMBOK の知識がある人員がいれば、当然のようにテスト工程というものがあるのだ。納品前だけでなく一定のフェイズが終わるごとに表示内容やコードや挙動を確認するのは、まともなウェブ制作会社ならやっていて当たり前のことであり、いちいちクラウド・ワーカー風情にアピールされたり強調されて初めて感心するようなことではない。

ちなみに、全く別の話だが、いま日本科学哲学会のサイトを見たら、代表のメール・アドレスって "philsci(at) pssj.info" なのか・・・いや、ハンドルとして長く使ってきたから使うなと言いたいわけではないけれど、本来は "pssj" の”ps" が "philsci" という意味なんだから、"contact@" とかで良いんじゃないかと思う。

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