Scribble at 2023-08-01 20:17:06 Last modified: 2023-08-01 22:07:04

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サルトル全集 第18巻 (18) 存在と無 第一分冊

アマゾンでは膨大な数の書物にレビューを載せている、或る種の有名人だ。"kaizen" という、生産管理論のプロパーみたいな nickname を使っているけれど、少し調べたら名古屋市工業研究所の小川清氏であることは小学生でも分かる。そして、こんなコタツ・レビューとしか言いようがない、それこそ『存在と無』を1行すら読まなくても書けるようなクズ同然のレビューを書いていたことに驚かされる。もちろん、僕は「乱読家に賢人なし」という金言を自分で作っているような人間なので、こういう人々に感心はするが 1mm も尊敬はしていない。けれど、多くのレビューで教えられることも多いため、ひとまずアマゾンのカスタマー・レビューを書いている人物の中では特別な信頼を置いていたのも確かだ。でも、こういうのを見てしまうと、通信やシステム開発については、彼は技術士の資格すらあるのだから良いレビューを書けるのも当然なのだろうが、それ以外の著作物については信用して良いかどうかは分かりかねる。

ちなみに、『存在と無』の商品ページを眺めていた理由について書くと、今日は出社していて、帰宅する途中に心斎橋の BOOK OFF に立ち寄ると、ちくま文芸文庫の三冊があったのだが、ほぼ新品を買うのと変わらないような値段だったので、これならアマゾンで買う方がいいと思って、帰宅してから眺めていた次第だ。上記は人文書院の更に古い翻訳なのだが、あからさまに誤訳が多いといった評判を聞いたことはない(というか、『存在と無』の翻訳について口にするような人物が、関大の大学院だろうと神戸大の大学院だろうと一人でもいたのかという根本的な問題はあるが)ので、安いなら古くてもいいかと思って物色していると、上記のようなレビューを見つけたというわけである。"kaizen" 氏のレビューは、僕の仕事にかかわる分野だと多くの古典的な著作について現れるし、しっかりした参考になる良いレビューが多いので信頼できるのだが、上記は例外だと思いたいところだ。こんなんでレビューの数を水増ししているというなら、何の目的があるのかは知らないが、こんな小売業者の中で reputation など蓄積しても、人として何の価値も積み上がらないとだけは具申したい。そういうことで人が集まってきても、イギリスの禿野郎がもう一回だけロケットに乗れるようになるだけだ。

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