Scribble at 2022-09-20 09:11:37 Last modified: unmodified

OpenOffice だろうと LibreOffice だろうと、Microsoft Office 互換をうたっているオープン・ソースのオフィス・スウィートというのは、リリースが始まった当初から互換性が殆どない。なので、これらがリリースされ始めた頃に管理部門の立場から乗り換えを検討したのだが(もちろん業務にかかるコストを下げるためだ)、試験的に使い始めて1週間もしないうちに諦めた。そして、それから1年に一回くらいはインストールしなおしてみて互換性の品質について調べているのだが、結局のところ LibreOffice については11年が経過した本年度において、正式にフォロー・アップするのをやめることにした。零細企業の管理職風情という下賤な身分とは言え、僕自身にとっては時間と工数の浪費である。無能の集団に10年も付き合うのは慈善事業に近い。

ということで、MS Office 互換のフリーなオフィス・スウィートを探したり試用するのはやめる。もちろんオフィス形式のファイルは扱い続ける必要があるため、何かしら他人が作成したファイルを開く方法が必要だ。ちなみに、僕自身の業務・管掌について言えば、システム開発やサーバ管理だろうと、プライバシーマークにかかる JIS や情報セキュリティの運用だろうと、全てデジタル化が終わっていて、今期は大半の帳票を Google Spreadsheet や Google Forms へと移している。規程の文書ですら、社内向けには Google Document でよいと思う。よって、僕にとって MS Office のファイルは他人のものであるか、まったく他人の事情で使わざるをえないものである。

したがって、無償でウェブ版の Office アプリケーションが使える現状では、この無償の Office を使っている。そもそも僕にとっては他人の(都合で使ってるだけの)ファイルなので、ウェブ版の Excel でファイルを開いて編集し、再びローカルへダウンロードしたり PDF として出力すれば、こちらに保存する必要などない。よって基本的に使い捨てなのだから、ファイルを開いて少し文字を書き加えるていどで大量に保存する必要もない無償の Office で十分に用を足している。おそらく、これから会社として Office の契約・利用形態もブラウザで作成・編集するスタイルへ変わっていくだろう。

ただ、このようなやり方を先立って社内に通知したり勧めることはできない。なぜなら、会社で有料版(プレミアム版)の契約をするとアカウントが変わるからだ。先に社員へ試用させると、会社のメール・アドレスを使って試用版のアカウントに登録されてしまう。それを止めて正式に会社で登録したアカウントに変更しろと言われて、適切にアカウントを移行したり使い分けられる者が、弊社だけに限った話ではなく、どれほどいるだろうか。

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