Scribble at 2022-04-26 10:25:20 Last modified: unmodified
I like Sabine’s personality and the fact she stands in defiance of the status quo of scientific outreach, namely my two least favorite tropes: “science is fun” and “let me explain something using terrible metaphors because I fail to understand the math myself”.
僕も上のコメントに書かれている解釈に賛成だ。彼女のスタンスは Lost in Math が出版される前からブログでも読んでいるが、確かにそう解釈できる。それは、もともと僕が MarkupDancing で、15年ほど前から黄金比を安易に「自然の美」などと吹聴している連中を数学コンプレックスだの三流デザイナーだのと馬鹿にしている事情とは別の話である。寧ろ、どちらかと言えば当サイトでも何度か書いてきたように、14歳でもわかる哲学だの、サバイバルの道具だのという、イージーで切実さのかけらもない(サバイバルなどと簡単に言う連中に限って、人殺しすらできない「合気道の達人」だったりするわけだが)通俗化に抵抗してきた事情の方が近い。
もちろん、博士号がなければ物理学について何も〈考えてはならぬ〉などと言っているわけではないし、大学のプロパーでもない限り哲学を他人に講じてはいけないと言っているわけでもない。というか、そんなことを言っても社会科学的に無意味だ(制度的な強制力はない)し、心理的な牽制にもならないだろう。バカは思慮や配慮なしに向こう見ずな行動を繰り返して顧みないからこそバカとしての自己証明をするのだ。やめよと言ってやめるくらいなら社会科学どころか法律すら人類には不要である。しかしながら、そういう既成の資格とか地位とか学歴の話をしているわけではなく、ともかく出版・マスコミのでっちあげた ready-made な状況で学問、なかんずく哲学など〈まともな内実やレベルで〉できはしないという本質的な話をしている。そして、残念ながら大学教育の現場においても、それと同じていどに通俗的な状況が普及しつつある(それは何も哲学の講義がクリシンの自己啓発セミナー同然のクズ漫談に成り下がったからというだけの事情ではない)。