Scribble at 2021-06-09 22:31:47 Last modified: 2021-06-09 22:33:46

それにしても、evidence, measurement, causation, inference, belief revision などなど、こういったフォーマルな科学哲学の話題って、どうも展開が著しく貧弱だよね。『科学哲学』はともかく、『科学基礎論研究』なら続々と出てるのかというと、そうでもない。よって森北出版とか産業図書とかオーム社とかが科学哲学に少しばかり近い話題の本を出すとしても、いわゆる「科学論」と呼ばれる、雑で左翼的な読み物ばかりというのが実情だ。

はっきり言えば、この手の現象は悪循環である。奇特な(または金持ちの)プロパーかアマチュアが、自費出版でも学会の内部ではそれなりの評価を得る業績を上げない限り、いつまでも同じことが繰り返されるだけ・・・だった。ネットの普及によって、従来の自費出版と同じていどのパブリシティを確保できる distribution のコストが驚異的に下がる現代までは。よって、僕もチャンスを利用できる一人ではあるから、このチャンスを活用しないのは勿体ないし、「不甲斐ない」と罵られて当然の立場ではある。おまけに、ここでこれだけ「無能」だの何のとプロパーの一部を侮蔑し続けているのだから、なおさら責任があろう。

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