Scribble at 2021-03-31 17:13:35 Last modified: 2021-03-31 19:29:02

大阪府の感染者数が眼を見張る増え方をしているため、いわゆる「マンボウ」(蔓延防止等重点措置)が適用されるとのことだ。これにより、会社でも4月1日から再び大阪本社が実質的にフルタイムのテレワークとなる(もともと就業規則を改定していて、週に4日はテレワークしてもいいことになっていたが、来月からは更に進んで、可能な限りテレワークだけで業務せよと会社が要請するということになる)。

大阪は、今日の速報だと600人に近い新規感染者数となっており、既に昨日から東京都の数値を超えている。僕は今日の午前中は京都へ出張していて、午後になって大阪へ戻ってきたのだが、京都も大阪と変わらないくらい外をゾロゾロと歩く観光客がいたし、それどころか大阪よりも外国人の観光客がいたので、はっきり言って京都の感染者数が殆ど100人を超えたことがないのは、検査数の母数が少ないからではないかと思う。3月27日の検査数を大阪府と京都府で比べると、大阪府が10,368件で、京都府が446件だ。これだけ医科の専門大学や四年生大学の医学部がひしめいている京都で、検査数が大阪府の1/20にも満たないのだから、感染者数など少ないのは当然である。よって、このような数の多い少ないは他の都道府県と比較するべきではない。

ちなみに行政だと「蔓延」を「まん延」と表記するらしいが、僕はこういう日本語の運用には反対だ。読めないなら、読めないということが分かった機会に学べばいいのであって、最初から誰にでも読める表現などというものは無理があるし、そんなことをする必要もない。アメリカの行政機関に求められる、いわゆる "plain English" のような行政文書やウェブサイトでの表現にかかわる規制とは意味が違うのだ。読めない人に対する配慮をしたいのであれば、それこそ日本には「ふりがな」というものがあるのだから、ルビを振るか「蔓延(まんえん)」と書けばいい。それに、そもそも「蔓延」を読めない人が「蔓」だけ読めなくて「延」は読めるという保証がどこにあるのか。こういうことを詰めていけば、安っぽい善意の押し売りみたいな技巧でものごとが実質的に進展したり解決することはありえない。

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