Scribble at 2020-08-08 09:35:59 Last modified: 2020-08-08 19:59:48

リニューアルした MarkupDancing では、こちらでも一部の論説で採用している reference (bibliography) のフォーマットで統一する予定だ。それは、出版年度を他の書誌情報とは分割して左に並べる方式で、これは何も僕が勝手に作ったものではなく、たとえばウンベルト・エコの『論文作法』でもイタリアの学位論文で採用されている方式として紹介されているし、科学哲学の著作でもウェズリー・サモンの Scientific Explanation and the Causal Structure of the World、それから論理学でも Howard DeLong の A Profile of Mathematical Logic で採用されていると言えば、心当たりのある方もいよう。社会学のプロパーであれば、いわゆる「ソシオロゴス方式」で出版年度を左に寄せたスタイルを思い出せばいい。

もちろん、留学するといった事情で「お作法」としての APA Style などを使う必要がある方には、スタンダードなフォーマットを学ぶことをお勧めするが、当サイトの場合は特定分野とか特定の学術コミュニティなり専門雑誌のフォーマットに従わなくてはいけないという必要がないため、references として妥当と思える書式を採用したい。このような書式も、どれほど洗練されていたり厳格で膨大な解説書が書かれていようと、しょせんは風習や性癖とも言いうるので(「性癖」とは奇妙な言い回しだが、要するに単なる趣味の問題という可能性があるということ)、僕は自分で理に敵っていると思えない書式に従う気はない。

なお、これがフォーマットとしてどう扱われているのか、とりわけ英語圏でどう呼ばれているのかは、まだ丁寧に調べていないのでわからない。簡単に検索するだけでは、APA や Chicago Style の解説ページが圧倒的に多く、他のマイナーなフォーマットの解説はほとんどないし、比較しているい人間すらいない。プロパーのくせに、ふがいない連中だ。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook