2019年04月01日 に初出の投稿

Last modified: 2019-04-07 10:12:19

元号の話は別のサイトで書いてるから、そっちを読んでいただければよろしい。こちらでは、そういうこととは関係なしに、どなたか技術士の方が書いているブログ記事をヒントにして書いておきたいことを書く。確か、その方のブログ記事では「化学工学」だったか、そういう表現の分野があり、「~学」という文字が重なっている別の分野として「科学哲学」というのがあると書いておられた。その、科学哲学を専攻している者として、そういえばと思うところがある。

当サイトでは、科学哲学の教科書なり通俗書によくある前口上と同じく、そもそも「科学」とは今で言うところの自然科学や数理科学という意味ではなく云々・・・と書いている。それゆえ、「科学哲学なんて、ウェーブレット変換もできないブンケーの人が科学についてカッコよく語りみぃぃぃぃ! みたいなコンプレックスでやってるだけじゃーねーのぉ?」みたいなことをあちらこちらで書いている算数小僧の諸君にも、それなりに理解できる理屈(言い訳ではなく)を幾つか公表しているので、何を書いているかは分かるとは思う。

ただ、もしも「『科学』哲学」という呼称が不要な誤解を招いているなら、そもそも「科学哲学」ではなく「サイエンスの哲学」と称したらいいのではないか。誤解を避けて言葉つまりは概念として通じる方を優先するべきか、それとも概念を正確に理解したければ学ぼうという人間が厳密かつ明瞭な理解の次元にまで登ったり進んで来ればよいのであると構えるべきか。この対比は、わざと後者がいかにも傲慢に見えるような書き方をしたが、実はそれほど自明ではないのだ。前者の、まるでブルーバックスや岩波科学ライブラリーの書名みたいな表現を採用する方が余計な誤解をばら撒く可能性だってあるのだ。もちろん「サイエンスの哲学」も同じ理由で、一見すると《わかりやすぅい!》と半分ケツが出てるような女子高生のイラストとともに売り出せば中年のキモい連中には売れるかもしれないが、そんなことで科学哲学がどうにかなって、いったい何だというのか。そもそも、現今で「サイエンス」と書けば、それは殆ど die Wissenschaft とは無関係な、巨大加速器や iPS 細胞や膨大な数のコンピュータというイメージしか湧いてこないような代物だろう。

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